一番好きなバイク雑誌はもう25年位前から「ミスターバイク」で
(まあ最近あまり買ってないが)その中でずっと一番活躍しているのが
佐藤信哉だ。
バイク乗りなら大体知っている名前だと思う。
その彼が確か21年位前に、ミスターバイクの読者を集めて
泊りがけの飲み会を企画した。
その後、信哉Dayへと発展していくきっかけとなる最初の
泊りがけ飲み会だった。
友人が私も一緒にそれに応募してくれて、私は当時乗っていった。
ハンドルが曲がりオイルがチューチュー漏れる異様にボロい
中古のヤマハのXT250で参加した。前日はそのバイクで
清里のスキー場の近くを走って、雪道を走っていた(どうやって?)。
そのままその飲み会に参加した。友人とは現地で合流した。
怪しげなマッドマックスや北斗の拳もどきの格好
(というか佐藤信哉のバトルスーツの方が元祖だと思うが)
をしたバイク集団と、私たちのようにオフロードバイクやら、
おとなしめのバイクに乗った集団がたしか半々くらいづつ
集まってきた。
そこで佐藤信哉が登場した。
びっくりするくらい小さいのに、びっくりするくらい存在感のある人だった。
夜の飲み会は異様なほど盛り上がった。
ミスターバイク編集部の方々、当時の編集長の近藤さん、
慶応大学の学生でバイトで編集していた人、
板垣さんだったかな写真家なのに当時毎回違う女の話の
エッセイをかいていた人(全部フィクションだったらしいが)。
カドヤの社長は既にかなりの年配だったが、酔っ払いながら
逆立ちしていた。
みんなバイクが好きで、どこか普通の人からちょっと外れているような。
そしてみんな素晴らしく心優しいことが伝わってきて。
自分は嬉しすぎて、飲み放題をいいことに意識がなくなるまで飲んでいた。
意識がなくなりかける私をみんなで心配してくれていて、
それが嬉しくてもっと飲んでいた。
カドヤの社長は自社製品の小物をプレゼントしまくっていた。
佐藤信哉はあの強持てそうなイメージと全然違って気さくで
みんなに一通り酒をついで回っていた。
まあ彼のファンなら彼が優しい男であることは彼の文章から
想像ついていたことだが。
ともかく盛り上がった夜だったから、こうやって21年たってもよく憶えている。
その後のミスターバイクで、佐藤信哉は確かこう書いていた。
「もうああいう集まりは絶対2度とやらない。」
「集まってきた奴らがあまりにいい人ばかりで、なんかカッコがつかない」
あの集まりに参加して、彼の言いたいことは僕もわかった。
あまりにも心優しいバイク乗りたちだった。(カッコはマッドマックスでも)
彼はその後、しんやDayでそれを大掛かりにして再開して何回か
やっていたけど、それには参加しなかった。
今は月に1回池袋で朝までバーンナイトというのをずっと続けている。
それにも一度も参加してない。
あのときの繊細で傷つきやすいのではとすら思えたほどの
心優しいバイク乗りたちはそれぞれ今どこにいるのだろうと
ときどきボーっと思う。
多分今もバイクに乗っているとは思うが、僕と一緒で世間からは
多少はみ出ているかもしれない。
暖かくなってきたからまたバイクに乗ろう。



うまく言えないけど加藤登紀子の「時には昔の話を」を聞きながら読んでいたら
少し涙が出ました。
かっぱさんコメントもらっていたこと今頃
(2012/5/15)気がつきました。
実は、佐藤信哉さんにバーンナイトで再会して、(ミスターバイクが廃刊になる数ヶ月前に) それで懐かしくなってこのブログを書きました。
信哉さんもこのブログを読んでくれてメールをくれて、
ここで年配って書いてあるあのときのカドヤの社長よりもう俺たち年上なんだぜとかいてありました。
ナイスガイでしたよともかく。信哉さんは。