僕は自分の会社をもっている。

もともとは、外資系の日本法人の代表の仕事を引き受けたことからこうなった。
普通の人では引き受けないような困難な状況の会社の代表を、
危険を承知で引き受けた。

引き受けた翌月の自分と社員の給料を払う金もなく、設立後過去8ヶ月間売上0だった。

絶対絶命のような状況から当時の社員も頑張ってくれ、自分も必死で
大企業相手にも引き下がらないで交渉条件を詰めて、
会社は急に売上が上がってきた。

そのときの喜びはとても大きかった。

金が入ってそれを何かに使えるからではない。
自分のやっていることで成果がでることが何より嬉しかった。

成長していること。
共に頑張ってくれる社員がいること。

それが、あまりに嬉しくて、自分の過去の失敗や、様々な経験は
このときのためにあるとすら思えたほどだった。

ただ、それは継続できなかった。色々な理由があるけど、
一番わかりやすいのは、本社の調子が悪いことだった。

他の海外法人を閉鎖していることは僕には知らされず、キミならやれると
本社の社長から励まされ、馬鹿で単純な俺はその気になってまた困難の
多い道を走り続けていった。躓きつづけていたというほうが
実際にちかいかもしれない。

紆余曲折をへて、さらには本社から、日本法人の株式を私が買い取った。

自分は現在他の会社に勤めることすら必要な状況で。

昨年、入院したことも今までの無理も関係しているように思っている。

無理に無理を重ね、馬鹿なことをしているように思える自分にも
良かったと思えることがある。

最近、妻に素直に感謝できることが多くなった。自分の会社を
助けてもらっているからありがたい。

それと、うまくいってないときの過程で、僕は世の中の色々な人の気持ちを
以前よりもはわかるようになった。

もし僕の仕事があっさり良い状態を継続できていたら、僕は
仕事がうまくいってない人を、努力が足りないだけと軽蔑する
ような人間になっていたかもしれない。

自分がどうなりたいかを43歳でもわからないまま 目先の問題解決に
追われるままである。

もっと気持ちよい汗をかくには、自分がなりたいものを決めて
それに近づけるための努力の中で汗をかく方がよいと思って
いながら、なりたいものはわからないまま。

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